仲良し4人組の1人がイケメンで女友達くそいたから
たまに合コンなんかも開いてくれた。
良いなぁこの子って思う子と仲良くはなれるものの
ご飯行ってさよならの繰り返し。なんだかなぁって毎日送ってた。
Twitterやら掲示板アプリやらもちょくちょく触ってた。
音楽とゲームが好きでアカウントわざわざ分けて
リア垢含め4つくらい持ってた。
ゲームの友人は男ばっかりで気軽にオフ会開いて土日出かけることも少なくなくてリアルだけじゃなくネットの友達も作ってた。

前置き長くなったが女の子の話始めるな。
女の子と出会ったのは掲示板のアプリ。
当時なんで始めたのかあまり記憶にない。
あわよくばって気持ちが働いてたのかもしれない。

そのアプリを開くとタイムラインみたいなところにアイコンと一言みたいなのがポッと上がるシステム。
気になるユーザーに申請して承諾されるとチャットできる感じだった。
3日に一回開く程度でログインしてたんだが
連休で特に用事がなくひまだった俺は
久しぶりにネットにどっぷり浸かってた。
ゲームして空き時間にチャット返したり
面白そうな奴に申請したりしてた。
男だと滅多に申請が来ないんだが突然女の子から申請が来た。
よかったら話そみたいな簡素なコメントだったと思う。

俺は快く承認しチャットを始めた。
アイコンの印象はハーフかな？って思うくらい目がぱっちりした自撮り。
当時から加工アプリやらなんやらあったから当てにはしてなかったが嬉しかった。
それからチャットを適当にゲームしながら返してた。
その子頭のネジがゆるいのかちゅーとかぎゅーってのを話の脈略なしに送ってくる。
なんだこいつ会話できねーのかって突っ込みながらチャットを返してた。

「声聞いてみたい」
唐突にチャットで送られてきた。
そのアプリを経由して他のSNSに移動して通話したりもたまにするんだが誘われたことがなくて少しテンション上がった。
通話のできるSNSのIDを交換して話し始めた。
声は落ち着いてる可愛い感じ？で印象はよかった。
住んでるところの話とか学校の話をお互いしてて
まぁまぁ楽しかった。
案外住んでるところが近かった。驚いたのがかなりの裕福な家庭っぽかったところ。身バレ怖いからあんまり言えないけど
都内のそこそこ栄えてるところに3階建ての一軒家って聞いて
うやましかった。俺なんてぼろアパートの6畳一部屋だぞって自慢したくなったが虚しくて濁した。

俺「なんで申請してくれたの？」
「んーなんでだろ。わかんない」
俺「そうなんだ…笑」
「私あんまりあのアプリやらないから勝手がわからなくて。
でもたまに覗いて面白そうな人に申請するんだ」

みたいな会話をした。

いきなりちゅーとかぎゅーとか送ってくるのは
したくなったからって何を言ってんだこいつってさらに突っ込みたくなる返答をもらった。
1週間くらいチャットしたり通話したりを続けてると女の子から唐突に会いたいって言われた。
正直ネットの女の子だし何か裏があったら怖いなって気持ちもあった。顔ありでお互いアプリを使ってたから警戒心みたいなのは最初はないんだけどいざ面と向かって会うってなると
嬉しいより不安とか怖いって気持ちのが強かった。

「ほんとはね。アイコンにしてる横顔のシルエットとかが好きなんだ。とってもその形に一目惚れしちゃったの」
俺「えっ俺の？」
「そう。好きなんだよ。」
俺「そ、そっかありがとそんなの言われたことないから嬉しい」
「だから私と付き合って欲しいの」
俺「えっあったことないのに？」
「もちろん付き合うのは会ってからだよ？でも付き合って欲しい」

こんな言葉をもらってしばらく沈黙してしまった

それから悶々として学校に通ってバイトしてチャットする日々が過ぎた。無性に頭から離れないし
でも現実であったことのない子にあんなこと言われてドキドキする俺きもいしどうしたら良いんだろ。なんて考えて生活してた。
友人に相談すると危ないからやめたほうが良いの声のが大きかった。

「私と会ってくれないの？」
俺「あってもいいけどその付き合う暫定なのってどうなの？笑
俺は男だからいいけど女の子として不安じゃないの？」
「一目惚れしたのに不安になる人っているの？」
俺「いやネットだしさ笑おれ男だよ？何されるかわからなくない？」
「そんなひどいことしないでしょ。されても好きな人なら受け入れられるよ。」
なんで言いくるめられて会うことになった。

お互い大学が早い時間に終わる日に会うことになった。
4時頃に駅集合する約束をした。
学校にいてもソワソワするし好きなこと登下校一緒にするみたいな気持ちになってた。よくわからないけどそれくらい心踊ってた。

学校が終わり約束の駅に急いで向かった。15分くらい早く着いた。
俺「着いたよ」
「見つけた」
えっ？と思って周りキョロキョロしてたら俺の前にアイコンそのものの子が立ってた。痩せ型で身長は160くらいで顔が小さくてくそ可愛かった。

俺「よ、よくわかったね」
「ふふんすごいでしょ。初めまして○○っていいます。今日からよろしくね」
俺「あっあっえっと>>1っていいます。よろしく」

初めてその子の本名を聞いて可愛い子が前に立ってて
おどおどしてた。緊張がすごくてお腹のあたりをぎゅーって掴まれてる感覚だった

女の子の名前をしのにするね。
しの「早かったね。着くの。」
俺「しのさんも早かったね。何時頃からいたの？」
しの「教えてあげない。私早起きだからね。」

この時点でちんぷんかんぷんな会話をされてへへって愛想笑いするので精一杯だった。

そのあとぶらぶらウィンドーショッピングしてお茶した。
ウィンドーショッピング中は本当にたわいもないことばかり話してた。この服が可愛いとか最近こんな服買ったとか
季節が変わって寒くなって嬉しいみたいな。
変わった様子といえばカバンにキーホルダーみたいにぶら下がってるクマの小さい人形を定期的に手でギュギュッすることくらいだった。
何してるの？って聞いても教えてあげないでかわされてた。

少し洒落た喫茶店に連れてきてもらって向かい合う形で席に着いた。
しの「私ねここ好きなんだよね。咳も広いしごちゃごちゃしてなくてスッキリでしょ？」
俺「確かに笑おしゃれなお店だね。でもごちゃついてるのも俺好きよ」
しの「>>1くんはごちゃごちゃしてるからあんまり好きじゃないかも」
俺「えっどゆこと？」
しの「ほらだってさ15分前に駅ついて頼むものも紅茶でしょ？
なんかごちゃごちゃしてるよ」
俺「よく意味わからん笑」
しの「わからないのか残念だとても残念」

緊張もほぐれてぎこちない会話も慣れて面白かった。
教えてあげない、とたまに挟む意味のわからない話がたまらなくツボだった。狙ってやってるんじゃなくて本当に何かそう感じるものがあるみたいで聞いてて飽きなかった。でも結局は教えてあげない！で終わりなのが残念だった

通話で話した付き合う話はどこかに行ってしまったみたいにくだらない話とたまにはいるしのの罵倒地味たよくわからない話を聞いて2人でケラケラ笑ってたら7時を過ぎてた。
お腹も空いたしどこかでご飯でもする話でまとまって店を出た。

しの「お酒平気？」
俺「平気よ。どこか居酒屋さん知ってる？」
しの「知ってるよ。ここの道を歩いてたらきっと見つかるから行こう」

知ってるのか探すのかわからない口ぶりで足を進めた。

しの「ここにしよっか」
俺「いいよいいよ入ろう」

居酒屋に入って喫茶店と同じ形で席に着いて
お酒を注文した。
またたわいも無い話とかお互い大学の話、友達の話やらなんやらで会話は止まらなかった。
お互いほろ酔いくらいになると恋愛の話にシフトした。

しの「私好きでも無い人に声かけられたり言い寄られるのすごく嫌なんだよね。」
俺「そうなんだ可愛いからもてそうだもんね。」
しの「可愛いよね私。わかるよその気持ち。うんうんわかるわかる。」
俺「本人の口から聞くとうざいなw」
しの「てへ。でも私彼氏できたこと無いんだよ？」
俺「またまたご冗談を…笑」
しの「ほんとなんだなぁ。」
俺「えっまじ？？」
しの「本当だよ。◯女だよ初々しいよ～」

恥ずかしがらずにこんな話を淡々とするしのに
疑うことよりも驚いた

セリフに不要なのが多すぎる
文章説明で済むものは文章でしたほうがいい
「ここにしよっか」なんか全く書く必要がない

変にノベルティに毒されてて、すでに掲示板で人に読んでもらう文章の域では無いものになってるみたいだ

大学入ってから彼女ができないこと
高校時代に付き合ってたこと別れた話やら
俺の身の上話もたくさん話した。
しのがうんうんって聞いてくれるのが嬉しくて
いろんな話をした。

しの「私ね>>1くんが遊び人でどうしようも無いゴミだったらどうしようって思ってたの」
俺「なんでよw」
しの「だってもしかしたら将来結婚するかもしれないんだよ？」
俺「なんでそうなるのw」
しの「私わからないけど一目惚れしちゃったからさ」
俺「それは写真でしょ？実物とはだいぶ違うし笑」
しの「そんなことないよ。横顔素敵だよ可愛いよ。もうね横顔だけ切り取って持って帰りたいもん。」
俺「怖い怖い」

異性から好意を向けられて会話するの久しぶりで
嬉しかった。それからしばらく飲んで話してを繰り返して
9時ごろ店を出た。ゆっくり歩きながら近くの公園のベンチに腰掛けて寒さも酔いのせいか忘れられた

居酒屋で話してたようなことをまた話してそろそろお別れだねってお互い感傷的になってた。

俺「また遊ぼうよ」
しの「そうだね。楽しかったよ今日は」
俺「俺も楽しかった。久しぶりに異性と2人っきりだった」
しの「私こんなな額異性と一緒ったの初めて。」
俺「えっ本当に？」
しの「流石に盛ったわ。」
俺「ふざけんな笑ドキドキ返せ笑」
しの「あげたつもりも貸したつもりもないから返しません！」

ぐだぐだ中身のない会話をしてた。時間が過ぎるの早すぎるよなこういう時って。人形をニギニギたまにするのが可愛くて理由なんか聞くの馬鹿らしくなってた。
10時ごろなるとお互いそろそろ帰る話になって駅に向かってさよならした。

見てるぞ

お互い家も近くて週一くらいのペースで会うようになった。
1ヶ月経った11月中頃にしのがマジトーンで

しの「私本気で>>1くん好きだよ」

そういった。
なんて言っていいかわからなくてありがとうとかわけわからん返答するとしのがむすっとした顔をしてまた人形をニギニギしてた。

俺「付き合いたい？」
しの「付き合いたいと聞かれても私1人じゃどうこうできないのにその質問はずるいよね。悪い人だよね。」
俺「ごめんよ。俺もしののこと好きだよ？」
しの「私も好きだよ。」
俺「付き合いたいよ俺」
しの「私もだよ。」
俺「じゃあ付き合う？」
しの「うんそうしよう。付き合ってカップルになろう。幸せだね。恋が叶ったね。」

居酒屋を出ていつもの公園でほろ酔いなりながら彼女ができた。
実感がわかなかった。でもただただ幸せだったのは覚えてる。

付き合うようになってもあまり変わらなくて
特に変わったことをあげると大学にたまにしのが迎えに来てくれたり俺が迎えに行ったりすることくらいだった。

バイトしてお金貯めて2ヶ月に一回くらい2人で遠出したりもした。しのは毎月お小遣いを親からもらえるのに
>>1くんだけ労働して私はお家で寝てお金もらうの変だからバイトするって言ってコンビニでバイトを始めた。
たまにはおごらせてくれって言っても絶対財布を閉じてくれないからいつも割り勘か俺以上に出してくれた。
たまにアパートに泊まりに来ることもあってその時は決まってコンビニの納豆巻きを持参する。セブンの奴な。
なんのこだわりか聞いても好きなんですしか言わない。
2人でスーパーに買い物に行って食材買って鍋したりしのが作ってくれたり。たまらなく充実してた。

今もしのとはうまくいってる。マンネリ時期もあったけど
しのが突然朝6時ごろに家に来て
「私たちこのままじゃピンチなんじゃないかなって思って眠れなくて始発できた」とか言って2人で大笑いしたの覚えてる。
これ以上書いてもさらにグダグダしちゃうからこの辺で締めようと思う。
もうすぐでしのと付き合って1年経つなって思ってこのスレたてた。最後までこんな醜い文章読んでくれてありがとう。

質問あったらできるだけ答えるよ

え、これでおわり？

質問もなさそうだから寝るね
おやすみ

え…
どこが変わってたのかさっぱり分からなかった…

何が変わってたの？雰囲気？？顔？性格？会話？

へー幸せなんだ。よかったね。うらやましいよ

とりあえず乙