ufejbw

1: 2018/06/26(火) 13:10:34.95 ID:CAP_USER9
◆W杯ロシア大会▽1次リーグH組 日本2―2セネガル(24日、エカテリンブルク)

日本代表は24日、1次リーグ第2戦(H組)をセネガルと戦い、2―2で引き分けた。元日本代表監督のイビチャ・オシム氏(77)がスポーツ報知にロシアW杯特別評論を寄稿し、日本らしいパスサッカーと組織的な守備で世界を魅了し、日本の子供たちの希望になったと絶賛した。
2大会ぶりの決勝トーナメント進出が懸かる28日のポーランド戦も、これまで通り勇気を持って戦ってほしいとエールを送った。

---------------------------------------------
セネガル戦の日本代表は素晴らしかった。
コロンビア戦も驚きだったが、日本がこの試合でも素晴らしいパフォーマンスを見せたのは、さらにうれしい驚きだった。
結果は引き分けだったが、内容的には十分勝利に値するものだった。

何よりも良かったのは、セネガル相手にも日本が自分たちのスタイルを貫き通したことだった。長友、酒井宏の両サイドバックが高い位置をキープして、パスをつなぎながら積極的に攻撃を仕掛けた。
乾の突破力や柴崎のパス、香川の展開力など、日本の良さが特に後半は存分に発揮された。

日本がパスをつなぐスタイルであることは、世界でもある程度は知られている。選手がテクニカルであることも同様だ。

だが、ワールドカップという舞台で、しかもセネガルを相手にして、ここまで攻撃的にそれを実践できるとは、誰も思ってはいなかったのではないだろうか。攻撃する勇気を持ち続けた西野監督と選手たちには心から敬意を表したい。

フィジカルの優位をベースに、圧力をかけてくるセネガルに日本は屈しなかった。
スタートこそ圧倒されたものの、その後は徐々に慣れて自分たちのスタイルで対抗した。
日本が主導権を握れた最大の要因はそこにある。

酒井宏は体を張ってセネガルの攻撃を止め、マネを自由にさせなかった。長谷部の落ち着きはチームに安定感をもたらした。
そして何よりも1対1では圧倒的に不利な相手に対して、選手たちが常に連動性を保ちコレクティブ(組織的)に守った。

それができたのも、選手たちがヨーロッパのクラブに移籍し経験を積んだからだ。個々の経験が、コレクティブな形で実を結んだといえる。

粘り強く日本に守られて、セネガルは次第に攻撃のリズムを失った。
後半はやり方を変えてきたが(マネのポジションをサイドから中へ移した)、あまり効果を発揮しなかった。

先に2点目を決めて日本を突き放したのは彼らだったが、逆に日本の方がいつ点を取ってもおかしくない状況が続いた。
決めきれなかったのはゴール前の正確さを欠いたからで、そこはまだまだ改善の余地がある。

とはいえ日本の得点はいずれも素晴らしかった。
特に乾は、コースを狙った1点目のシュートも、2点目の本田へのパスも見事で、存在感を存分に示したといえる。

こうした試合が日本に与える影響は計り知れない。日本中が注目する中、日本代表は魅力にあふれるサッカーを存分に披露した。
刺激を受けた子供たちは、競ってボールを蹴るようになるだろう。

ほとんどいいことずくめの中で、唯一ともいえる不安を感じさせたのがゴールキーパーだった。
ナイーブなミスからセネガルに先制点を許し、同じ失敗が繰り返されるようならこれから先がとても心もとない。
技術面もそうだが、メンタル面の修正―落ち着きの回復は急務だ。

繰り返すが日本は、セネガル戦で確固とした存在感とアイデンティティーを示した。次のポーランド戦でも、勇気を持ってアグレッシブな戦いができる。

ポーランドはグループリーグ敗退が決まったとはいえ、決して侮れる相手ではない。
彼らとて3戦全敗でロシアを去るのは避けたい。誇りとプライドを懸けて日本戦に臨むだろう。

だからこそ日本には、これまでのように臆することなく戦ってほしい。日本が8年ぶりに1次リーグを突破し、
さらにその先まで行くことを私は心から願っている。(元日本代表監督)

◆オシム氏のスポーツ報知へのW杯特別寄稿予定 日本の1次リーグ3試合、
28日のポーランド戦(30日付紙面)でも愛情ある独自の視点で分析します。
日本が決勝トーナメントに進出した時は全ての日本戦を寄稿します。決勝、総括なども予定しています。

スポーツ報知
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180626-00000054-sph-socc

【【オシム氏セネガル戦戦評】唯一不安はゴールキーパー】の続きを読む