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1: 2017/12/11(月) 15:48:29.07 ID:CAP_USER9
鳥取県日野町在住の看護助手の男性(27)が、発達障害を持つ大人同士の交流会を米子市で開いている。

自身も20歳の時に広汎性発達障害と診断された。大人の発達障害は外見からは分かりにくく、周囲から理解されず孤立しやすいといい、「悩みを共有し、つながりあえる場所にしたい」と話す。

「外出する時、着替えが先か荷物の用意が先か、優先順位が決められなくて迷っているうちに時間が過ぎ、約束に遅れてしまう」

「障害は不便だけど、つらいわけじゃない。周りに理解してもらえないことが一番つらい」――。

11月25日、米子市の食堂で開かれた交流会で、発達障害を持っていたり、障害の傾向があると診断されたりした人ら15人が思いを打ち明け合った。

 
交流会「マイペース」は、男性が8月から始めた。大学を卒業後、保育士として保育所で働いていたが、子どもの世話と事務の両立が難しく、作業を忘れるなどのミスを繰り返して落ち込んだ。受診した心療内科で広汎性発達障害と診断され、「どうすればいいのか分からなくて混乱し、人と会いたくなくなった」。

 
そんな時、学生時代の知り合いだった子育て支援団体のスタッフに打ち明け、「大変だったね」と受け入れてもらえたことが心の支えになった。「障害があるとわかっても、自分は自分。ゆっくり向き合っていこう」

2015年2月、家族の近くで暮らそうと地元の鳥取に戻ったのを機に、「自分と同じ悩みを抱える人たちの助けになれれば」と会の発足を思い立った。

交流会は月1回。発達障害などについての勉強会の後、参加者が自由に言葉を交わす。会場は、障害者支援のNPO法人「山陰福祉の会」(米子市)が運営する食堂「海の声」の座敷を借りている。毎回、同席するNPO理事長の山中裕二さん(37)は「当事者の悩みや意見は、支援する側にとっても有意義。支援の現場でのコミュニケーションに役立つ」と語る。

2年前に発達障害のひとつ、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の傾向があると診断された米子市の自営業男性(39)は「この生きづらさは、経験した人にしか分からないと思う。『そういうこと、自分にもある』と共感できて、素の自分を出せる場所があるのはありがたい」と歓迎する。

看護助手の男性は「僕は医者でも専門家でもないから、症状を和らげたり、悩みを解消したりはできない。でも、当事者だからこそ、気持ちは理解できる。大変なこともあるけれど、『大丈夫だから、生きていこうよ』というメッセージを伝えられれば」と力を込める。(中田敦之)

2017年12月11日 14時46分
http://www.yomiuri.co.jp/science/20171211-OYT1T50024.html

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